星野源初主演映画『箱入り息子の恋』が公開になったので観ました。
http://osakadai.blog.fc2.com/blog-entry-53.html一度、テアトル梅田の先行上映会で観てるのですが、これがすごくいいのよ。
今年は沖田修一監督の『横道世之介』以上の映画は無いでしょーと思っていたところにこの『箱入り息子の恋』。
甲乙付け難い。
監督の市井昌秀について、wikiによると、
漫才グループ「髭男爵」の元メンバーで、関西学院大学在学中からお笑い芸人を目指して活動していた。
「髭男爵」以前には笑い飯の哲夫とのコンビ「スキップ」の初代つっこみをやっていた。
その後、劇団東京乾電池の研究生を経て、映画学校のENBUゼミナールに入学し映画製作を学ぶ。
2004年にゼミナールを卒業、その後の長編2作が立て続けに映画祭の賞を受賞し注目を集める。
なるほど、お笑いをやっていたのですね。ちりばめられた笑いがいちいちツボに入って仕方がなかった。
そして、面白い映画には、素晴らしい脇役がいるのが常ですけど、今回は平泉成と森山良子、ピンクの電話の竹内都子、そして、石橋貴明の娘の穂のか。
特にこの4人の良いところを監督が引き出し過ぎ。
最後は主演の星野源がセックスがしたいだけになっておかしくなって生々しいんですけど、そんな中でも、笑いとほのかな感動が入り混じって不思議な気持ちになってしまう。
人って自分がそのひとにだけ「教えてあげられること」が見つかった時、まさに自己満足ですけど「できることがある」ってことに嬉しくなりますね。
「牛丼の食べ方」、「立ち食いソバの食べ方」、「かえるの生態」、教えてあげることによって自信を持っていく主人公の姿にニンマリしました。
最期に、出演者それぞれに味があるところが、沖田修一監督の作品に似ていると思いました。